オーナー必見  定番トラブルシュート FD3S

オーナー必見  定番トラブルシュート FD3S
たまたま続けざまFDの定番的トラブルを修理しましたので参考になれば・・・

これは、Ⅳ型以降で使用されているバキュームユニットです。Ⅲ型までは、こう言う1ユニットに纏まっておらず個別に部品交換出来るのですが、Ⅳ以降はトラブルが出たら、そっくり交換するしか有りません。

この部品価格ですが、マツダで決算ごとに値上げしてくれるので数年前まで3万円見当でしたが 現在4万位します。

このユニットが駄目になった場合の症状を下記に記します。

*ツインターボの切り替わり
 ユニット自体がプラスチックですので、歪んだ あるいはスキマが空いた箇所により症状が異なり
しかも一定とは限りません(昨日は駄目でも今日は違うところが・・・)
1.プライマリはブースト掛かるのに5000r.p.m付近になって一気にブーストが低下する

2.プライマリのブーストが立ち上がらず5000r.p.m付近から急激にブーストが掛かる。

たいてい、この2つの症状が出た場合はバキュームユニットを疑った方が良いと思います。

但し バキュームユニット自体がエンジンに取り付けられたブーストチャンバ(オルタネータとインマニの間位にあるプラスチックのタンク)とバキュームチャンバ(パワステポンプの下辺りに有る同じくプラスチックのタンク)の正圧、不圧の通路を切り替えているだけなので上記2つのチャンバからバキュームユニットまでのゴム配管等 先に確認が必要です。
オーナー必見  定番トラブルシュート FD3S
これは、インマニからブーストチャンバの間に有るワンウェイチェックバルブです。
チャンバを取り付けている2本のボルトを外して持ち上げてみると下に隠れています
同じくプラ製なので、よく割れています これが駄目だとセカンダリに切り替わりません
セカンダリの排気通路を切り替えるターボコントロールアクチェータ(ターボユニットの一番下に付いてます)は正圧 不圧 両方を使っておりますので ドチラニ不備が有っても切り替えが出来ません
今回は割れてませんでした
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バキュームユニットをいざ交換するとなると
エクステンションマニホールド(サージタンクとも言いますがFDはサージさせていないので、こう呼びます)を取り外す必要が有ります
上の写真の状態です

これでも、どこに付いてるか解り難いと思います ほぼ中央辺り
オーナー必見  定番トラブルシュート FD3S
これがバキュームユニットを取り外した状態です
オーナー必見  定番トラブルシュート FD3S
どうせなら取り外しついでに全部は無理ですが出来るだけシリコンホースに交換がお勧め
但し、この写真のようにインマニのポート塞がず作業すると何か落としたらアウト!!なのでガムテープ等でマスキングしましょう

バキュームユニットが壊れると様々な部分に影響が出ますので症状が出たら速やかに交換をお勧めします
フューエルレギュレータ(インジェクタから噴射する燃料の圧力を可変調整しています)の制御が出来ないと最悪 空燃比が薄くなりすぎエンジンブローに繋がります

低回転でプライマリのブーストがセカンダリを逆過給(逆回転)しセカンダリタービンを壊す可能性が有ります

エアコントロールバルブが駆動できないと排気ガスが正常に浄化されず車検に落ちる可能性が有ります
それ以外にも触媒を異常加熱させ破壊する可能性も
  
      今回はFDオーナーなら役立つのではないかと思う記事にしました。
大抵この時間帯に記事アップしても一瞬でトップページから消えますが、ご自身がFDオーナーでなくても、お知り合いでお乗りの方がいらっしゃれば是非 当記事をご紹介頂ければ幸いです。

FD3Sも最終平成14年(登録が翌年の場合も)ですので、トラブルは付き物の様になってきています
なにか解らない事等有れば気軽に御連絡下さい。

勿論 FC3S SA22C その前のサバンナ(S10 S124)でもかなり詳しいと自負しております



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